< にぎわいアドバイザー 池澤守の “ちょっと一言” >
人間に不可欠な「ハレ」と「ケ」の共創。コンクリートと緑。賑わいと静寂。緊張と弛緩。その相互作用の中でこそ“感動する心”が育まれるのです。
※「ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。(Wikipediaより引用)
昔は毎日が同じことを繰り返す「ケ」の社会であったため、祝祭などの「ハレ」を組み込むことで変化を作り出してきました。ところが現代社会は、目まぐるしく移り変わるニュースや話題、外食、ファッションなど、毎日が非日常化した“ハレ型社会”です。緊張が常態化した時代だからこそ、刺激にさらされ続ける都市生活者の心を癒してくれる、水や緑などの“ケの空間”を意図的にちりばめる必要があるのです。