昭和39(1964)年に開園した大型レジャーランド、よみうりランドは平成6(1994)年をピークに来場者が減少し始め、古く寂れた遊園地というイメージが定着してしまった。しかし近年は、首都圏最大級のイルミネーションを実現したことにより、大人気スポットへと生まれ変わったのだ。
関東で最初に思い浮かべるテーマパークといえばディズニーランドだろう。昭和58(1983)年にディズニーランドが開園したことによって、その他の遊園地は厳しい状況に追いこまれてきた。その中で、よみうりランドは平成21(2009)年冬からスタートしたイルミネーションという “突出した武器”によって、集客を大きく取り戻したのだ。
日中は郊外の遊園地というイメージのままであるが、夜は600万球のLEDを使って幻想的な世界を作り出し、人気スポットへと変貌する。私も日中に遊びに行くならディズニーランドを選ぶであろう。しかし、夜にどこかレジャーランドに行きたくなった場合には、よみうりランドが選択肢に入ってくると思う。
何かひとつ突出した武器を持つ。その武器がにぎわい空間を生み出すことを、よみうりランドは証明したのである。
< にぎわいアドバイザー 池澤守の “ちょっと一言” >
インスタ映えが生み出す話題性は、SNS時代ならではの現象です。人々は今、モノよりも、コトよりも、“映え”をこそ、消費したがっているのです。