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第12回「一体化した観衆がつくる劇場型スタジアムの“熱”」
Mini Column

第12回「一体化した観衆がつくる劇場型スタジアムの“熱”」


2019.10.31facebook

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 小学校から高校までサッカー部だった私は、平成11(1999)年に進学のため仙台で暮らし始めたことから、Jリーグに加盟したばかりの「ベガルタ仙台」を当然のように応援し始めた。その私を大いに楽しませてくれる大切な場所が、ホームスタジアムである「仙台スタジアム」だ。

 仙台スタジアムは、多目的利用を前提にした大規模スタジアムとは異なる、球技専用の“劇場型スタジアム”である。約2万人という程よい収容規模とピッチの近さに加え、観客席を覆う屋根の存在が秀逸だ。観客を雨から守るだけでなく、観衆の一体感をも高める“劇場効果”を発揮するからだ。

 ベガルタ仙台が勝利し、チームカラーを身にまとった大観衆と祝杯のビールがスタジアムを黄金色に染め上げたまさにその瞬間、劇場構造の仙台スタジアムが、人々の興奮と歓声を包み込んで増幅し、選手と観客の“熱”をより一層高めてくれるのである。

写真2
 
< にぎわいアドバイザー 池澤守の “ちょっと一言” >
共感を増幅するスタジアム、映画の常識を変えた応援上映、インスタ映えフードに並ぶ若者達。今、“共感をクリエイトする力”が問われているのです。

記事中の情報、数値、データは調査時点のものです。
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